2009年4月9日 (木)
ひまわり抗争、再び。
昨日私達夫婦は、知人カップルM氏・E嬢に誘われて、サイクリングに行きました。
これは4人共今年初めてですし、M氏はかなり太っているので、急に過激な運動をするのも危険でしょうから、私達は、平らな道をゆっくりと喋りながら走りました。
今年庭に花を植えたいE嬢は、サイクリングの間中、楽しそうにその計画について話し、畑が趣味の私にも意見を聞いたりしていました。
ところが、花壇一杯にオレンジや黄の花弁が多い花を植えたいと言うE嬢が、「こんな花はどうかしら?」と言う度に、M氏からやんわりと反論が出るのです。
どうやらこの二人、「どんな花をどう植えるか」に関しては、既に何度か話合っていて、いまだに意見が一致せずにいる様です。 M氏としては、出来ればハーブを、それが駄目なら青い花を植えたいそうです。
多分、E嬢は私からの後押しを、M氏は私が彼女の計画に反対する事を――例えば「その花は手入れが大変だから、素人には無理」という様な、畑経験者としての絶対的な意見を――無意識に望んでいる様です。
というのも、私が偶然青い花を選び「この花は放って置いても勝手に増えるよ」と言うと、夫B氏と話していた筈のM氏が、突然「その花は良いね」と口を挟んだり、私が「ひまわりがずら〜っ、なんていうのも良いよね」と言うと、「私、ひまわりが一番好きなの!」と声を上げるE嬢に被せる様にして、「ひまわりは嫌だ」とM氏の声が入るのです。
以前にも書きましたが、何故かこの二人は、毎年「ひまわりを植えるかどうか」でもめているのです。 (興味のある方は、過去の日記2007年4月4日『ひまわりの行方』をどうぞ。)
確かにひまわりは場所を取りますし、一年草ですから、毎年引っこ抜いて新しいものを植えなければなりません。 M氏は、そういう仕事が自分に回って来そうなので――E嬢が途中で放り投げる可能性は、十分にあります。――ひまわりは嫌なのでしょうか?
まぁ、私の知る限りこの二人は、常に何かしら新しい思い付きをするけれど、どれも最後までは遣り切らない、というタイプですので、「ひまわりでも何でも、一回好きに植えてみたら気が済むのではないか」と思い、適当に答えていました。
さて、サイクリングから戻り、M氏・E嬢宅で休憩していた時の事です。
季節柄自然とバーベキューの話が出、私達は、裏庭のM氏がそれ用に整理した場所を見に行きました。 そして、庭を眺めたついでに私は、何気なく「で、花はどこに植えるの?」と聞きました。
M氏が示した場所は、こんな具合です。
そこは三角形の空間で、二辺が家の壁、残りの一辺が、E嬢が花を植えようとしている花壇です。 そして、四人掛けのテーブルが置いてあるその空間は、誰かが椅子に座ったら、後ろを通るのはぎりぎり、というぐらいの大きさです。 また、花壇側は登り斜面になっている為、花壇自体が150cm程でしょうか、高い位置に作られています。
そうです、悪い言い方をするなら、その空間は陽当たりこそあるものの、三方を壁に囲まれた塀の中、といった感じなのです。 しかも、そこに座ってお茶を飲んだり本を読んだりするとなると、壁はもっと高く感じられるのではないでしょうか。
M氏が、何故ひまわりを嫌がるのかは知りませんが、私は、彼らがまだ気付いていない、ある重大な事に気付きました。
想像してみて下さい。
幾らスイス人の背が高いといったって、座った時の目線は、高さ1m20〜30cmというところでしょう。 二辺は二階建ての家の壁ですから、視界はありません。 で、残りの一片に『高さ1,5mの花壇の石垣+2mのひまわり』が、ずら〜っと。
……ふふふふふ、E嬢の「ひまわり計画」、何かちょっと楽しみだったりして。 |
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