2008年1月7日 (月)  謹賀新年。

皆様。

明けまして、おめでとうございます。
2008年が皆様にとって、素晴らしい1年でありますように。
                          

私はぁ・・・

今年も1年間、こ〜んな顔(↓)して過ごして行こうと思います。

2008年1月10日 (木)  諦めない女

それは昨年、11月初旬の事です。

「誕生日に何かご馳走したい」という義父母の申し出に、我が夫B氏は、街にある中華レストランを選びました。
B氏の誕生日は9月なのですが、仕事柄夏に時間が取り難い為、毎年祝いの席がこの時期まで延びてしまうのです。

そして、そう、勘の良い方はもうお分かりでしょうが、この時期の私、出来る事なら義母には会いたくありません。
理由は、私自身の誕生日が11月で、毎年欲しくもないプレゼントを押し付けられるからです。

義母も自分のプレゼントが歓迎されない事は分っているのか、毎年何かと口実を付けては、私達夫婦を11月に呼び出し、まるで偶然ででもあるかの様にして、それでいて既に綺麗に包装され、すぐ手に取れる場所に用意されている、プレゼントを私にくれるのです。
「これは、誕生日とは関係ないからね」という台詞と共に。

でもね、1年に一度私だけにくれるプレゼントが、毎年偶然にも11月である、なんていう事が信じられますか?
簡単な話、義母は私を喜ばせたいのではなく、「嫁に誕生日プレゼントを欠かさない優しい私」という構図が好きなのでしょう。

ですからB氏が「11月に義父母と会食をする」と言った時、私は咄嗟に「私も一緒に行かないと駄目?」と聞きました。
そんな私に、B氏は困ったような顔をして、
「無理にとは言わないけど、みんつが来ないなら、俺も行きたくないなぁ」
……おい、おい、お前の誕生会だろうが。

仕方がありません、私は条件付きで、この会食に参加する事にしました。
その条件とは、「食事はレストランでする」「どんなに誘われても、義父母宅内に入らない」です。

「義父母宅に行かない」ではなく「入らない」としたのは、義父母は何故か4人1台の車での移動を好む為、義父母宅に寄らないわけには行かないからです。
義父の車で移動よりは、我が家の車で2人を送り迎えした方が、幾らか自由が利きますからね。

さて、レストランでの会食です。

どうせなら楽しまなくてはと、私は、普段食べられないエビを注文したのですが、身体は正直といいますか、本当にね、胃が食事を受け付けないのです。
その日は朝から体調も良好で、義父母に会うまではお腹が空いていたのに、いざ食事となったら胃が痛くて、出された物を呑み込むのが精一杯です。

そんな中、義母がにこやかに言います。
「今年のクリスマス、貴方達はどうするの?」
……げっ、今日はそっちか!

過去の日記でも書きましたが、私は、10年間義理家の壮絶なクリスマス・パーティーを体験後、一昨年に「2度と参加しない」と宣言したのです。
そのせいで、1日中義母に無視され、帰り道の車内では嫌味を言われ続け……
それなのに、義母は何故こんな事が聞けるのでしょう?
私に、全面戦争に出ろと?

「B氏、25日に義兄宅へ行くんでしょう?」
「ああ、去年と一緒さ」
ぼそぼそとそう言って、私達夫婦は、出来るだけさりげなく話題を変えました。
ちなみに義父は、こういう時、いつも無言です。

ところが少し経つと、義母がまた会話の主導権を握ろうと、口を挟みます。
「で、クリスマスはどうする事になったの?」

一瞬にして凍り付く空気と、固まる男二人。
「あっ、そういえば、ニュースがあるんです。二人共A嬢、覚えてますか? 彼女、子供が産まれたんですよ!」
義母の話をブッ千切って、別の会話に無理矢理持って行く私。

この日、たった2時間程の会食中、義母は3回「クリスマスはどうするのか?」と聞きました。
B氏のお祝いですから、何とか雰囲気を壊さない様にして、この会話をかわし続けた私が、その翌週2日ほど寝込んだのは、偶然でしょうか?

……恐るべし義母パワー。

2008年1月11日 (金)  ワインの試飲会

知人U氏は、毎年クリスマス近くになると仲間数人を呼んで、赤ワインの試飲会を開きます。

ラベルを紙で覆われ、代りに番号を振られた数種類のワインが机に並び、私達はそれぞれの瓶を試しては、渡されたメモ用紙に感想等を記入し、どれが一番かを決めます。
つまり私達は、ぶどうの種類や産地だのといった情報(=先入観)無しの、色、匂い、舌触り、味、喉越し等で、各ワインを品評するわけです。

試飲会の流れは、こんな具合です。
・まず食前にワインだけの味を試し(口直しのパン、水は有り)、感想を記入。
・次に、食事(肉料理)と一緒に再度試飲し、感想を記入。
・ある程度感想が決まったら、食事中は、各自気に入ったワインを飲み続ける。
・デザートの頃、それぞれの結果を発表、比較。
・紙覆いを剥がし、ラベルを見ながら蘊蓄を垂れつつ、残ったワインを飲み続ける。

とまあ、こんな書き方をすると、何だかお洒落な集まりに思えますが、普段ビールばかり飲んでいる私達夫婦は、ワインなど良く分りません。
特に私は、メモのいい加減な感想が他の人には分らない様、日本語で書いている程です。

今回、試飲会に出席したのは、主催者U氏、U氏のパートナーN嬢、私達夫婦、自称ワイン通のA氏、N嬢の知人G氏で、この6人が試飲するワインは8本。
ちなみに7本は、U氏が自分で買ったそこそこのお値段の物、1本は、私達夫婦が洒落で持ち込んだ、近所の安売りスーパーの物です。

その後、ここで上位に選ばれた2〜3本のワインの中から、値段、ラベルの雰囲気等を考慮し、U氏が1本を選びます。
で、このワインが、U氏家の人々へのクリスマス・プレゼントになるわけです。

ぶっちゃけた話、両親宅、姉妹夫妻宅(計3家庭分)へ贈る、お義理のプレゼント選びが面倒なU氏は――我が義家と同じで、何を送ってもさほど喜ばないのに、無しというのも駄目なのだそうです――赤ワインを各家庭に1箱(6本入り)ずつ送る事にしたのです。
ホーム・パーティーが盛んなスイス、赤ワインは無駄になりませんからね。

さて当日。

毎回直感のみで評価をする私は、この日も一番乗りで、ワインの順番が決まりました。
「まずい」「駄目」「まあまあ」「不可能ではない」「ん? いけるかも」……
この程度しか考えていませんから、早いもんです。
「もう、決まった!」
そう宣言して、後は好きなワインだけ楽しみます。

同じく直感のみのくせに、自分の判断に自身のない夫B氏は、ちょっぴりもたつきます。
ワイン通のA氏は、何度も匂いを嗅いだり、グラスを回したりして、雰囲気を出します。
その横で初参加のG氏が、うるさいぐらいに質問を発し、皆に「それを言ったら、ラベルを隠す意味がないじゃん。いいから飲めよ!」と言われます。
U氏とN嬢は、どうやら好みのワインのみの評価の様で、メモはほぼ真っ白。

そして、結果発表。

今回はあっさりと、皆の意見が一致しました。
「番号1〜3のワインはどれもまあまあ、4〜8は100%ボツ」
(我が家が持参したワインは、8番です。)

ボツのワインを脇に退かし、机の真ん中に3本のワインを並べ、皆で比べます。
「うーん、1番が入っちゃったか。実は、これだけ他のより、値段が大分高いんだよ」
U氏が悩みます。
「でも、ラベルは3番が良いよな」
「1番で、3本セットって手もあるぞ」
「じゃ、間を取って2番にする? 味的には無難だし。でも、2番のラベルは、格好悪いよね」

すると、あたかも分かり切った事だという様に、U氏が言います。
「あぁ、2番は駄目だ。こんな格好悪いラベルじゃ、プレゼントは出来ない」
「???」

……U氏よ、最初から送れないと分っているワインを、何故買う?

2008年1月15日 (火)  決して諦めない女

12月に入って3週目、クリスマスももう目の前という頃です。
朝10時、我が家の電話が鳴りました。

これは、9時に起きる私が、一番家にいる確率の高い時間帯ですから――寝起きのコーヒーを片手に、皆さんのサイト巡り等をしている時間です――私の生活習慣を良く知っている人物でしょう。
ちょうど夫B氏は、数日前から仕事で家を空けています。

「きっとB氏だな。注文した小包が届いたかどうかとか、聞きたいのかな?」
そんな風に思いながら、私は受話器に手を伸ばし、何気なく、そこに表示されている番号を見ました。
「げっ! 義母だ!!」
その番号は、あまりの頻度でそこに現われる為、特に覚えるつもりもなかった私の記憶に、勝手に刻まれてしまったのです。

思わず手を引っ込めた私は、条件反射的にコール音を数えます。
「……8、9、10。切れた。一呼吸置いて、もう1回10コールだ」
プルルルル、プルルルル、プルルルル……。
「午後あたりに、もう1回掛るかな? まぁ、大事な用件なら、B氏の携帯電話に掛ければ良いのだし、放って置こう」

嫁姑問題で頭を抱えている私は、半分ストレス解消の為、半分本気で参考にと、某大型掲示板にある『勇者達』の列伝等を読んでいるのですが、

いやぁ、不思議なものですね、人種国籍なんか関係なく、姑というのは、自分の息子ではなく、その“嫁”に電話をするのが好きなのですね。
しかもまた、用がないのにする電話、が特にお気に入りな様です。

「うちは、嫁姑問題なんて関係ないわ。私達、仲良しですもの。その証拠に、私はいつも嫁と電話で、友達みたいに何時間もくっちゃべってるのよぉ」
なんて自慢話を、ご近所にでもするのが目的でしょうか?

ちなみに嫁側は「用が無いなら掛けるな。あるなら、旦那の携帯にしてくれ」ってのが、本音の様です。
え、私の本音か、ですか?
いえ、いえ、あくまでもこれは、ネット内に書いてあった事ですから、ふふふ。

さて、その日の午後、やはり掛って来た義母の電話をやり過ごし、「これで、いつもの『用なし定期電話今週分』は、クリアだな」と、私は思っていたのですが……

翌朝10時、再び我が家の電話が鳴りました。
そして、その翌朝も、またその翌朝も、またまたその翌朝も、10時になると我が家の電話が鳴るのです。
ええ、もちろん番号は、毎回義母宅のものです。

義母が、私に用などない事は、100%確実です。
だってね、今まで過去12年間だって、本当の意味で、義母が“私だけ”に用があった事なんか、一度もないのです。
それに、私達夫婦に用があるなら、義母はいつだって、B氏の携帯電話に掛けるのです。

そしてこの時、私はある事実に気が付きました。
「あぁ、来週はクリスマスだ」

これは、私の推理ですが、
義母は私に電話を掛け、世間話の合間にそれとなくクリスマスの話題を出し――この時期クリスマスは、どの家庭でも普通の話題でしょうから――何とか私を説得し、義家族のクリスマス・パーティーに再び参加させたいのではないでしょうか?

「毎回、何かある度に話していたのでは、B氏も自分の親の事だし、辛いだろう」
最初の内はそう思い、黙っていましたが、ある日私は、B氏の携帯に探りの電話を入れました。
「B氏、お義母さんから電話、来た?」
それに対するB氏の答えは、呑気そうな声で、こうです。
「否、無いけど。何で?」

この電話、きっちり一週間続きました。
この間、B氏の携帯電話には、一切連絡無しです。
B氏に掛ける程重要ではないのに、何で毎日私に電話するの?

……何で? 何で? ねぇ、何でぇ〜っ???!!!

2008年1月17日 (木)  クリスマス・クッキー

年に一度クリスマスの時期になると、ドイツからP氏が、息子を連れてN嬢宅にやって来ます。
P氏の目的はずばりスキーで、1週〜10日間のスイス滞在中は、N嬢宅を拠点とし、連日あちこちの大きなスキー場をハシゴします。

いつの頃からか、私達夫婦もこのP氏と知り合いになり、彼が来ると我が家にも召集が掛ります。
で、今年も私達は、パーティー続きの強行スケジュールの合間になんとか時間を作り、P氏に会いに行きました。

これは、住む地域や環境によって違うのかも知れませんが、私個人の印象では、一般的にスイス人は、ドイツ人に比べ美食家です。

乱暴な言い方を許して頂けるなら、ドイツ人の味覚の方が、こってりで味付けもはっきりしている、という感じです。
甘いものは砂糖の味、しょっぱい物は塩の味、そして、とにかくボリュームが大事、と言ったら分りやすいでしょうか?
まあ、日本人からすれば、スイス人の味覚だってまだまだ野蛮なのですけどね。

そんなドイツ人であるP氏は、毎年宝箱程もある大きな缶一杯に詰った、クッキーを持参します。

これはもちろん、皆で食べるクリスマス用のお菓子ですから、P氏は、プレゼントにその中身を置いて行くのですが、ええ、スイス人の口に合わないわけですね、これが。
毎年N嬢宅では、このクッキーの処分に困っているらしいのです。
仕方がありませんよね、砂糖の味しかしないんですから。

でもこれは、P氏が、わざわざ皆の為に作る、手作りクッキーです。
礼儀正しい国民であるスイス人は、こういう時、決して「まずい」とは言いません。
しかし、裕福な国民=食事を残しても、経済的に問題がない国民であるスイス人は、そう、食べないのです。

そして、スイス人程繊細でないドイツ人は――これも、私の個人的な印象ですが、スイス人に比べドイツ人は、物事を直接的に言います。――その事に気付きません。

実は、P氏の家庭は、少々複雑な事情がありまして、50%の父子家庭なのです。
簡単に説明すると、普段P氏の息子は、きっちり半分ずつ両親のそれぞれと暮らしていて、クリスマスは毎年父親であるP氏と――他の休暇は母親と?――スイスに来るのです。
で、そんなP氏は、クリスマスが近くなると、息子と一緒に何日も掛けて、クッキーを焼くのです。

さて、ここに世界一礼儀正しい国民である、日本人がいます。
父子家庭の父が毎年息子と焼き、皆に喜んで貰おうと持参するクッキーが一向に減らない事が、この日本人は、気になって仕方がありません。

そりゃ、机の上で隣に並んでいる、N嬢の焼いたクッキーの方が遙かに美味しいのは、知っています(N嬢のお菓子は、ヘタするとプロの物より美味しいのです)。
パーティーに参加している皆も、こぞってそっちを食べています。

……おいおいN嬢、この場合、二人のクッキーを並べて出すのは、反則じゃないの? ほら、誰もP氏のを食べないじゃん。どうしよう? 去年もらったN嬢のクッキーは、本当に美味しかったなぁ。今年のも、絶対美味しいよな。私はダイエット中だから、甘い物は、ちょっとしか食べられないし、両方食べたらカロリー・オーバー確実だし……

「……」
机の上のクッキーを睨みながら、悩む私。

「P氏、今年もこのクッキー、自分で焼いたんだよね?」
(みんつ心の声:ほれ、P氏が君達の為にわざわざ焼いたんだよ。こっちのクッキーも食べろ、お前ら。)
N嬢のクッキーだけを食べ続けるスイス人。

「ああ、そうだよ。毎年恒例だからね。みんつ、遠慮なくどんどん食べてくれ」
「おぅよ!」
何種類も違う物が入っているにもかかわらず、全て砂糖の味しかしないクッキーをがんがん食べる私と、それを満足そうに眺めビールを飲むP氏。

……誰か、コーヒー淹れてくれ!

2008年1月21日 (月)  我が家の冷蔵庫

ちょっぴり恥ずかしい気もしますが、冷蔵庫の中身を初公開。



はい、あんまり入っていませんね。

我が家には冷凍庫が別にありますので、こちらの冷蔵庫には、常時使う物と冷凍保存の出来ない物、ぐらいしか入っていないのです。

……ん?



これはケースに入った、チーズ数種類です。

剥き出しで入れると、冷蔵庫の中全体がチーズ臭くなりますので、スイスではこういったケースが良く使われます。

が……



ナイフまでは冷やしません。
しかも、きちんと揃えて入ってるし。

……ええ、犯人はもちろん例のお方です。

2008年1月22日 (火)  みんつ家の不思議。

我が家では、時々不思議な事が起こります。

例えばこれ(↓)。



分かりますか?

では、もっとアップで。



そうです、木材ですね。
綺麗に洗われて、水切りの最中です。



で、その木材が、今はどうなっているかというと・・・・・・





きちんと引き出しにしまわれています。



・・・・・・これは、食器なの?

2008年1月24日 (木)  酪農家見習い 3

               〜前回からの続き〜
(このシリーズは、毎回一話完結ですので、前回分を読んでいなくても問題なしです。)

酪農家の真似事を始めてから、私には、必要になった物があります。
それは、ゴム長靴です。

駄目になっても良い様にと、私は、持っている物の中で一番古い革靴――足首まであるトレッキング・シューズ風の物です――を履いてはいましたが、それでは干し草が靴下に付いたり、ズボンの裾から中に入ったりして、ちくちくするのです。
また、普通の靴では、革や中側の生地が、発酵させた乾し草の匂いや牛糞の水分を吸収し、ものすごく臭くなってしまうのです。

やはり酪農家の人達が履いている様に、ある程度丈が長く、中も外も水洗いの出来る靴=ゴム長靴が、牛舎の作業には一番適している、というわけです。

私が手伝いをしている酪農家夫妻は、「うちにある長靴を使えばいい」と言ってくれますが、「自分が使う長靴ぐらい、自分で用意すべきかな」とも思いましたし、そこの長靴は、どれも私の足には大き過ぎます。

ということで私は、近くの町のとある店に、夫B氏と行きました。

そこは、田舎暮らしに必要な作業道具が揃えてあり、食料品は――ワインや小麦粉等買い置きの利く物。生鮮食品は扱っていません。――大家族用でしょうか、特大サイズで売られていて、この辺りでは『酪農家御用達』とでもいう感じの店です。

店内に入った私は、もちろん真っ直ぐに長靴コーナーへ行きます。
「あった、あった。B氏、色んな種類があるよ」
「おお、どれにする?」
「どうせ一冬しか使わないと思うし、一番安いので良いよ。20〜30フラン(2〜3千円弱)位って思っているんだけど」
「あるぞ、その位で。一番安いのは、9,5フランだ」
「え、すごい安いじゃん。それで良いよ」

ところが残念な事に、この値段の長靴では、私のサイズがありませんでした。
「次に安いのは、15,9フランだ。みんつのサイズは幾つだ?」
「38か39。メーカーによっては、37でも履けるけど」
「39ならあるぞ。っていうか、殆どの種類が41以上しかないな。小さいのがあるのは、これとこれだけだ」

そう言ってB氏が取りだした2つの長靴は、試してみたところ、どちらも私の足には大き過ぎます。
「ここの長靴、大き過ぎじゃない? これ、普通の39より遙かに大きいよ」
「38があるのは、この種類だけだな。これなら、36まである」
ところが何と、その36ですら、私の足にはぶかぶかです。

ちなみに私の足は24,5cmでして、スイスでこのサイズは、大人用の小さい靴(下から2番目位?)、もしくは子供用の一番大きな靴に入ります。
日本では、最近の子供達は大きくなっているのでしょうが、一般的な女性ですと23cm位でしょうか、これは子供用で探した方が早いです。

「仕方がないなぁ、高いの買わなきゃ駄目なのかな? 単なるゴム長靴に、90フランも出したくないなぁ」
「でも、必要だろう? この値段でも、みんつが欲しいなら、俺は良いぞ」
「うーん、何でこっちはこんなに高いんだろう?」
「あ、ここ見ろよ。ダンロップって書いてある。これ、車のタイヤ・メーカーだ」
「えっ、ひょっとしてこの長靴、タイヤで出来ているの?」

私達がそんな話をしていると、如何にも「酪農家です」といった風貌の、体格の良い女性店員が近付いて来ました。
「お手伝いしましょうか?」
「牛舎で履く長靴が欲しいんですけど。あの、こっちの長靴は、他のより随分高いですよね。違いは何ですか?」

するとその女性は、私の目の前で拳を作ると、ドアをノックする様に、その長靴のつま先を叩きました。
「コン、コン」
「ね、分ったでしょう? こっちのは、牛に足を踏まれても大丈夫な様に、鉄板が入っているのよ」

……ひえ〜っ! 買います、高い方!!

            〜またネタがあったら、次回に続く〜

2008年1月29日 (火)  みんつ、こき使われてます。

只今みんつ、帳簿つけ中。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

追加

いやぁ、思ったよりもレシートが多い。

「2〜3日で簡単に終るかな」なんて考えていたけど、甘いかも。
こういうちまちました事務仕事って、なかなかはかどらないものなのですね。

ということで、思い切って今週は、日記の更新をお休みします。
猫ブログの方も調子が悪いし、ちょうど良いかな?

では。

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