2009年10月3日 (土)  道路標識

海外旅行などに行くと、その土地ならではのものが色々とありますよね。
道路標識もその一つではないでしょうか。

ということで今日は、スイスで見かけたちょっと面白い標識をご紹介します。

『牛に注意』




……ちゃんとお乳も描いてあります。

2009年10月5日 (月)  とうもろこしの謎 1

ある日の午後、夕飯用の野菜を採りに畑へ行った私は、おかしな光景に出くわしました。

私の畑には借りた当初から柵があり、中に入るには扉を引かなければいけないのですが、この扉は、切り出しただけの板で出来ている上、長年の雨や雪で立て付けが悪くなっている為、力を入れて引っ張らないと開きません。

多分これは、近所の犬や子供等が気安く入り込んで、悪戯をしたりしないようにということだと思うのですが、柵は丸太をざっくりと渡してあるだけなので、中に入ろうと思えば、隙間から誰でも簡単に入れます。

つまり、偶然やって来た人や飼い犬、家畜等が「ぁ、柵があるから入っちゃいけないんだ」と感じて引き返す程度のもので、野菜を食べにやって来る小型の野生動物等を追い返す力は、全くありません。

ただ、今まで畑が荒らされた事は一度もありませんので、私は、それについて特に気にしたことはなかったのですが……

この日、畑の外、扉の前で立ち止まった私が見たものは、芝の上に横たわっている1本のとうもろこしでした。
それは、誰かがとうもろこしを根ごと引き抜き、実の部分だけを取り除いて、そこに捨てて行ったとでもいう感じです。

すぐ側には、生ゴミや抜いた雑草等を捨てる厩肥置き場がありますので、私が最初に考えたのは、「厩肥置き場に捨てるつもりが、横にそれてしまったのだろう」でした。
でも、あちこちに厩肥置き場のあるこの田舎で、一体誰が何の為に、自分の畑のとうもろこしをわざわざ私の畑まで持って来て、捨てて行ったのでしょうか?

そして私は、あることに気付きました。
そう、私の住む村では標高が高すぎる為、畑にとうもろこしを植える人は殆どいないのです。
毎年とうもろこしを植える私に、村の人達はこう言います。
「ここの標高じゃ、実は付かないよ」

……まさか!
私のとうもろこしは、柵のすぐ後ろに生えていますから、誰かが抜こうと思ったら、柵からちょっと手を伸ばすだけで良いのです。
扉にしても鍵はありませんから、その気なら、畑には誰でも入れますし。

……あぁ、やっぱり。
一列に並んだとうもろこしの一番外側が一本、何者かによって抜かれています。
ただ、この1本は先日試しに食べたものでしたので、実は既にありませんでした。
引っこ抜いてはみたものの、実が付いていないので、その場に捨てたのでしょうか?

でも、誰が何のために?
とうもろこしは何本も生えていますから、1本目が駄目でも次を抜けば良いだけですが、他のものは何ともありません。
単なるいたずらでしょうか?

否、そもそもこれは人間の仕業でしょうか? それとも動物の?
とうもろこしを盗みに来た狐か何かが、畑の外まで引きずって、置き去りにしたとか?
もしくは、私が実を取った後のとうもろこしが、自然に倒れたとか?
でも、そうだとしたら、柵の外まで運んだのは何者でしょう?

とうもろこしをきちんと厩肥置場に捨てた私は、首を傾げながらも答えが分らぬまま、いつの間にかこの出来事を忘れていました。

              〜次回に続く〜

2009年10月14日 (水)  2009年度『ミス・スイス』決定!

続きものの日記の間ではありますが、今年の『ミス・スイス』が決まりましたので、ちょこっとご紹介します。

尚、恒例の候補者16名は、雑誌を買うのを忘れてしまいまして……どうもすみません。
よかったら、こちらのサイトでどうぞ(↓)。

http://www.missschweiz.ch/section90/Kandidatinnen-2009.htm
(お手数ですが、アドレスをコピーしてお使い下さい。)


ということで、今年の『ミス・スイス』は、この方(↓)。





……コンテストの模様をテレビで観ましたが、他の方と比べても「正統派の美女」って感じでした。

2009年10月20日 (火)  とうもろこしの謎 2

             〜前回からの続き〜

1週間ぐらい経った頃でしょうか、畑に出た私は、再びおかしな光景に出くわしました。

とうもろこしが、何本か途中から折れて、頭の方が垂れ下がっているのです。
重さでしなっているとかいうのではなく、ばきっと折れていて、茎を通る繊維が幾つも切断されている、という具合です。

これも既に収穫済みであった為、実は付いていなかったのですが、とうもろこしというのは、実がなくなると自然に折れたりするのでしょうか?
でも、それにしては、折れている部分がまだ新鮮な緑色です。

野生動物が引っ張って、折ってしまったのでしょうか?
で、実が付いていなかったから諦めたとか?
でも、それにしては、折れている部分の高さがまちまちです。
大きさの違う野生動物がそれぞれに引っ張った……なんて偶然は、起こりそうにもありませんよね。

それに、ここまで頑張って折ったなら、何で完全に切断してしまわなかったのでしょう?
否、そもそも何故、前回の様に根っこから、引き抜いてしまわなかったのか?
確か前回のとうもろこしは、折らずに引き抜かれていたはずです。

そう思った私は、とうもろこしに手をかけ、思い切り引っ張ってみましたが、根がしっかりと張っていて、びくともしません。
次に、折れている部分を両腕で掴み、引き千切ろうとしましたが、こちらも茎がまだしっかりとしていて、少なくとも私の力では無理です。

という事は、『実がなくなったから自然に折れた説』は、違うような気がします。
誰かが故意に折った、もしくは引き抜こうとしたけど出来なかったから、折るだけで諦めたという事でしょうか?
でも、何の為に?

とうもろこしは、1列に全部で10本ちょい植わっていますから、実が欲しいのなら、最初から実の付いているものを選べば良いだけなのです。
ということは、人間の仕業ではないということでしょうか?

でも、動物の仕業だとしたら、数本だけ挑戦して、まだ他にもあるのに――しかもそっちには、実が付いているのに――諦めるというのは、何だか腑に落ちません。
それに、実が付いていなかったとうもろこしは、端から順番というわけでもないのです。
分りますか?

右から番号を振ったとして、例えば1、2、5、9番のとうもろこしに実が付いていなかった、という感じなのです。
ですから、動物がそのハズレだけを偶然引き当てる確率は、どうなんでしょうね。
もっと率直に言うなら、動物は実がどこにあるかを嗅ぎ当てて、とうもろこしを選ぶのではないでしょうか?

う〜ん、誰かがわざと、私のとうもろこしに悪戯をしたのでしょうか?

犯人の目的が、実を盗むことでないのは確実ですから、子供でもないような気がします。
また、私の畑は、公道から見える場所にはありませんから、たとえば酔っぱらった誰かが、偶然見付けて悪さをしたというのも、考え難い気がします。

近所の大人が、とうもろこしが収穫済みであることを知っていて、抜こうとしてくれたのでしょうか?

ただ、私の畑は、“私の畑に行く為だけに足を運ばなくてはいけない”という場所にありますから、そうなるとこの人物は、私の畑を定期的にチェックしているということになりますよね。

他人の畑をわざわざ見て周り、「この野菜はもう収穫済みだから、抜いて捨ててあげましょう」なんて人、いますかね?
仮にそういう人がいたとしても、その行動は、なんか、まともとは思えないですよね?

それともこの人物は、こんな風に考えているとか?
「みんつは、いつも畑をだらしなくしているから、不要な野菜は、私がチェックして捨ててあげなくちゃ」
この考えもいささか異様ですよね。

この時も私は、ぴったり来る答えが見付からないまま、とうもろこしのことは忘れてしまいました。

                 〜次回に続く〜

2009年10月27日 (火)  とうもろこしの謎 3

             〜前回からの続き〜

その4〜5日後のことでしょうか、畑に出た私は、またまた例の光景に出くわしました。

今回は、残っていたとうもろこしが全て折れています。
前回同様、太い茎の途中からばっきりとです。
ただ、今回のとうもろこしには、前回と違って実が付いています。
まだ収穫するほどではないけれど、きちんと実の付いたとうもろこしが、全て実を付けたままで折れています。

一体これは、どういうことでしょう?
実が残ったままということは、いよいよ『野生の動物説』や『自然に折れた説』は、あり得ないように思えますが、そうなると人間の仕業でしょうか?

どんなに考えても私には、他人の畑のとうもろこしをわざわざ折りに行く理由が、思い付きません。
たった一つを除いては。
実は、最初のとうもろこしが引き抜かれる数日前、ほんの少しおかしな事があったのです。

ちょっとややこしくなりますが、話の展開上、ここで簡単な説明を入れておきますと……

1, この時点より随分前に私は、既に下の階に住むお婆ちゃんと絶縁していました。→お婆ちゃんは、私に声すら掛けられない状態。
2,上の結果、私の大家でありお婆ちゃんの娘であるC嬢とその夫W氏は、以前より頻繁に、お婆ちゃんの使いをしに来ていました。
3,我が夫婦と大家夫婦は、お婆ちゃんの事について和やかに話し合い、既に合意に達していました。=私達と大家夫妻は、全くもめていない。

さて、その日畑で作業をしていた私に、C嬢が声を掛けて来ました。
「そこに生えているのは、大麻?」

はい、ぎょっとする問いかけですね。
実際私もびっくりして、もう一度聞き返したぐらいです。
ただ、C嬢は屈託のない笑顔で私を見ていて、その、私が仮に大麻を栽培していたとしても、特に何か咎めるとかいう様子ではないのです。

ここでもう一つ説明しておきますと、スイスで大麻は、日本とは大分違う感覚で受け入れられています。

最新の情報や各州の違いなど詳しい事は知りませんが、私の知っている限りでは、観賞目的の栽培は合法ですし(蚤の市なんかで普通に鉢植えが買えます)、個人が少量を自分で使用する分には、警察も大目に見ています。
地域によっては、喫煙目的の店での販売が、許されている所もありました。

が!!!
誤解のないようにはっきりと断っておきますが、私自身は、大麻の使用には反対ですから、喫煙はもちろんのこと栽培も一切しません。
(この日記は妹や友人達も読んでいますので、ここはきちんとしておきたいのです。)

人体への影響がどうのこうのというより、民主主義の法律で違法と定められていることは、個人の考えで破ったりすべきでないと思うからです。
気に入らないのなら、法律を改正すべく正当な手段に訴えるべきだと考えるからです。
ですから私は、同じドラッグでも合法であるアルコールは、可成り大量に飲みます。

さて、本題に戻りますと……

にこやかに大麻かと問うC嬢に、今後の誤解が生じない為にも、私はわざときつい口調で答えました。
「私は、ドラッグには反対ですから、大麻などは決して植えません。これは、とうもろこしです」

そしてこの時、私は、わざわざ大き目の実を2〜3本取って、その場で皮を剥いて、それが本当にとうもろこしであることをC嬢に見せました。

そんな私にC嬢は、幾らかすまなそうな言い訳をしました。
「何か、薬用に使うのかと思って」
そして、偶然側に来たW氏にもこんな風に言いました。
「みんつは、美味しそうなとうもろこしを作っているのよ」

何故かは分りませんが、この時の私は、ちょっとした違和を感じました。
「この質問は、彼女自身のものではないのでは? 誰かに代わって聞いたとか?」と。

                〜次回に続く〜

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