2007年11月2日 (金)  2007年度『ミス・スイス』 決定!

結果報告が随分遅くなった上に、大変申し訳ありませんが、今回は雑誌が手に入らず、『ミス・スイス』の画像を貼ることが出来ません。

が…
下のサイトから、動画を見ることが出来ます。
(*時間が経った為、リンクを外しました。)

サイトにジャンプすると、テレビの映像が勝手に流れます。
そこに出てくる女性が、今年の『ミス・スイス』です。
(一緒に出てくる男性は、彼女の恋人です。)

ちなみにこの方は、「候補者1番」です。

『候補者全員の画像は、こちら』
(*時間が経った為、画像は外しました。)

2007年11月6日 (火)  メカ音痴

TVや映画では、友人だの隣家の男性だのが女性の部屋に来て、オーディオ機器の配線をちょちょいとこなし、それを見た彼女が「やっぱり男性がいるって良いわぁ」とその男性に憧れを抱いて……なんて場面がありますが、皆さんの所ではどうなのでしょう?

我が夫B氏は、その手のものが苦手ですから、我が家で配線や落ちたブレーカーの点検をするのは、私の仕事です。
B氏が電気関連でするのは、その身長を活かした、電球の交換のみです。
はっきり言ってしまうなら、B氏、いまだにビデオのタイマー録画すら出来ません。

そんなB氏が、頑なに信じているのは、「ビデオやDVDを見る時は、その機器がTVと直接繋がっていないといけない」という事です。

分りますか?
我が家も普通の家庭と同じ様に、各機器がきちんとそのままで使えるように配線してあるのですが、B氏は、ビデオを見る時はビデオとTVを、DVDを見る時はDVDとTVをという具合に、毎回コードを抜いては繋ぎ直しているのです。
……私、ちゃんと言ったんですけどねぇ。

さて、先日の事です。
夏時間から冬時間に変ったせいでしょうか、2〜3日間、我が家ではインターネットの接続具合がおかしくなっていました。

もちろんこんな時、会社に電話を入れるのは、私です。
B氏のコンピューターだけがおかしいのであれば、私は放って置きますが、2人共が具合悪い場合、何故か私が電話をするはめになります。

で、その電話の結果、「ADSL用のフィルターをテストしろ」という事になりました。
要は、フィルターを替えて接続が上手く行く様なら、問題はフィルターだし、それでも駄目ならもう一度電話を入れろ、という事です。

しか〜し!!
ここはスイスです。私には、分っています。
問題は我が家のフィルターなどではなく、冬時間になった為、電話会社が混乱しているのです。
だってね、毎年2回、夏時間と冬時間の変更時に、決まって接続が悪くなり、苦情の電話を入れると、きちんと繋がるんですもの。

でもまあ、テストしろと言われれば、やるしかありません。
無駄だとは思いつつ、私は我が家にあるフィルター4個を集め、それぞれを試しました。

「どう? B氏のマックは、ネットに繋がった? 私の方は……ぁ、今繋がった」
「俺のは駄目だ」
「じゃ、こっちはどう? 私のは……うん、こっちも今、繋がった」
「まだ駄目だ」
「じゃ、これは?」
「うんともすんとも」

テストの結果、私のコンピューターは、どのフィルターでもインターネットに繋がり、B氏のそれは、一度もオン・ラインになりませんでした。

「変だねぇ。私の方は、問題なしだよ。いつも通り、電話を入れれば繋がった、ってやつだよ」
「俺の方は、全く駄目だ」
「何でだろうね? もう一回初めからやってみる? コンピューターの電源全部落として、再起動からやる?」
「そうだなぁ、それで駄目なら、もう一度電話するか」
「じゃ、モデムの電源切るね」

そう言って、私が、何気なくB氏のコンピューターを見た時です。

「ああっ!!!」
「へ?」
「B氏ぃ〜、頼むよぉ〜」
「え、何だ?」
「もう、それ、最初からずっとそのままだったんじゃないの?」
「え? どれ?」
「コードだよ。コンピューターに入ってないじゃん」
「あっ! へへへへへ」

……B氏、我が家では、コンピューターとモデムこそ、直接繋がっていないと無理です。

2007年11月12日 (月)  スーパーマンはいる! 1

先週からここアルプスは、毎日の様に雪が降っています。
そして今日、私は全身筋肉痛です。
それは、晴れ間が出た昨日の午前中、雪かきをしたからですね。
まぁ、今朝起きたら、そんな苦労も水の泡、またすっかり積もっていましたが。

私が間借りしている家は、三角形の土地に建っていて、三辺とも舗装道路になっています。
その内二辺は公道ですので、雪が降った場合、除雪車が綺麗にしてくれます。
残りの一辺は、下の階に住むお婆ちゃんの玄関、更に裏手にある我が家の玄関へと続く私道なのですが、こちらの方が村を抜けるのに近い為、車こそ走らないものの、村の人は皆ここを通ります。

そして私は毎年雪が降ると、この私道である「皆の通り道」を雪かきするのですが、これは、私が勝手にしている事です。

どういう事かというと、この私道は、長さ30mx幅(平均)5m位の結構急な坂なのですが、その3分の1弱だけが我が家の玄関前、残りはお婆ちゃんの玄関前という割り当てです。
また、我が家の部分は両側が花壇になっているので、幅はずっと狭いですし、ここだけは坂も緩いのです。

つまり、私が雪かきをする必要のない、お婆ちゃんの玄関前の道だけが重労働なのですが、私は、その部分もついでに、雪かきしているのです。
そう、ついでの方が、遙かに仕事量が多いのです。

何故私がそんなことをするのか、理由は2つあります。
一つは、純粋に雪かき(に伴う肉体労働)が心地良いから。
もう一つは、この私道は、中でも老人達が最も頻繁に通り抜けるのですが、我が家の目の前で老人が滑って大怪我をした、等と聞くのは、やっぱり嫌だと思うからです。

路面に雪がうっすらと残っていたり、乾き切れなかった湿気が再び凍ったりすると、坂道はかえって危険な状態になりますから――こうなるよりは、雪が積もっているままの方が安全です――私は、雪かきだけでなく、その後の道を箒で丁寧に掃きます。

また、冬の間この村は、9〜15時まで陽が出ているのですが、路面の湿気が乾く時間を計算すると、雪かきは午前中にやらなくてはなりませんし、山の天気は変りやすいので、その辺の読みもある程度しなくてはなりません。

ということで、私はこの雪かきを、割と真剣にやっているのです。
まぁ、単なる自己満足ですけどね。

さて、昨日の事です。
2日間降り続いた雪は、辺り一面を真っ白にし、この私道にも50cm位積もりました。

朝の9時過ぎ、シャベルと箒を手に外へ出た私は、正直なところ一瞬迷いました。
「こんな大量の雪を午前中に全て片付けるのは、無理かも知れない」
路面が完全に乾く様にするには、遅くとも昼過ぎには、雪かきを済ませていないといけませんし、天気の具合は、さほど良いとも思えません。

かといって、このまま雪を残して置くと、気温が大分上がっていますから、日中に雪が水っぽくなり、それが夜に再び凍り、となります。
それが続くと、道が危険なだけでなく、その後雪をかくのは、酷く大変な作業になります。

「仕方がない。方側半分だけ雪をなくそう」
これなら、2〜3時間で終る筈ですし、雪かき後の路面が乾き切らなくても、もう半分には積もった雪が残っていますので、とりあえず今日明日ここを歩く分には、問題ありません。

が、昨日は私にとって、今冬初の雪かきです。
その為の筋肉が出来ていない上、湿り気のある雪は、思っていた以上に手こずります。
始めてから幾らも経たない内に、私の身体はあちこち痛くなり、シャベルを持ち上げる事すら、大変になって来ました。

「どうしよう。このペースじゃ、半分でも無理かも。いっそ、今日は止めるか? それとも、細い道を1本作るか?」
目の前に積もる大量の雪を相手に、私は、途方に暮れかけていました。

と、その時……

               〜次回に続く〜

2007年11月14日 (水)  お知らせ。

只今みんつ、近所の酪農家宅にて、見習い修行中。

本日の予定
・豚の屠殺解体見学。
・牛舎の掃除。

ということで、日記の続きはもう少しお待ち下さい。

2007年11月16日 (金)  スーパーマンはいる! 2

              〜前回からの続き〜

「ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……」
地響きを立てながら、1台のトラクターが私道に乗り上げて来ました。

……えっ? 何? 何っ?!
シャベルを片手に、私がびびりながら後退りすると、運転席に座っている、酪農家と思しき男性は、身振りでこう示します。
「そこに立てかけてある箒も退けて、もっと後ろにさがれ」

こんな威圧的な乗物に乗った、見知らぬ中年男性に指図された私は、……考えるよりも先に行動していました。
ええ、ええ、その場から、急いで走って逃げましたとも。

すると男性は、これ以上は進めないという所までトラクターを乗り入れ、後ろに付いた大きなパワー・シャベルを操り、そのままごっそりと私道の雪を持って、何処かに行ってしまいました。
目の前には、先程までとはうって変わって、すっかり綺麗になった私道が。

……ええと、ラッキー? 良く分かんないけど、後は隅に残った雪をかいて、箒をかければ終りかな。
急な展開に戸惑いながらも、私が残りの雪をかき始めると、再びあの鈍い音が。

「ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……」
箒とシャベルを両手に、私が再び私道の奧に逃げると、その見知らぬ男性が、今度はトラクターをバックにして進んで来ます。

狭い私道の中で1、2度器用にハンドルを切ったかと思うと、その男性は、隅に残った雪をパワー・シャベルですくい、運転席からひょいと降りて来ました。
そして、驚いている私の手から無言でシャベルを取ると、トラクターではすくい切れなかった雪をかき集め、パワー・シャベルの中に押し込み、再び去って行きました。

私は、ただただ圧倒されて、呆けた様にその作業を見ていたわけですが、何と言ったら良いでしょうか、その男性が手で雪をかく様子は、その雪が綿で出来ているのではないかと思うぐらい軽々としていて、「あぁ、これがプロなんだ。やっぱり男は違うんだ」と、見惚れる程でした。

で、我が家の私道はどうなったかといえば、そう、すっかり雪はなくなり、後は箒で掃くだけです。

あの酪農家は、一体誰なのでしょう?
何故彼は、私の作業を手伝ってくれたのでしょう?
否、そもそも彼は、どうして私道にやって来たのでしょう? 
偶然、近くを通りがかっただけ?

……うーん、今のは何だったんだろう? 私が独りで雪かきをしているのを見て、手伝ってくれたのかな? ふふふ、何処からともなく現われて、困っている女性を助けて去って行くなんて、スーパーマンみたいだなぁ。へへ、今日は何だか良い日だ。

つらつらとそんな事を考えながら、私道を掃いている私に、窓から顔を出したお婆ちゃんが言いました。
「xx、来たかい?」
「え? 誰?」
「今、トラクターで誰か、雪かきに来たかい?」
「ええ、知らない人が来て、雪、みんな持ってってくれました」
「ああ、それは私の甥だよ。この間弟が来た時に、頼んで置いたんだよ」

……やっぱりね。まぁ、そんな事じゃないかとは思ったけど。
もうちょっと夢、見たかったなぁ。

2007年11月19日 (月)  質問

皆様へ

あのぉ、先日見学してきた「豚の解体作業」ですけど、皆さんにもお見せしようかと思い、デジカメで撮影したのです。
で、今、コンピューターに取り入れて、見てみたのですが……

その、私は全然平気なのですが−−むしろ、プロの手さばきに感心したぐらいですが−−一般的に考えると、結構グロテスクな画像もあると思うのです。
正直なところ、アップしてしまって良いものかどうか、迷っています。

そこで今日は質問です。
皆さんは、「豚の解体作業」を見たいですか?

もし良かったら、ご意見お聞かせ下さい。

                    みんつ

2007年11月21日 (水)  お知らせ。

皆様へ。

暫く前から、我が家の電話回線に問題があり、インターネットへの接続がかなり不安定になっています。

現在は(2人目の)技術者待ちなのですが、以前にも日記で書いた様に、スイスの技術者ってねぇ、ほら、あれでしょう。
(何の話か分らない方は、過去の日記、2006年8月10日〜『本当に先進国なのか?』シリーズをどうぞ。)

ということで、サイト内の更新・掲示板への返事等が何日間もなかったら、「みんつはネットに繋げないでいるのだ」とお思い下さい。

では、そういうことで。

                   みんつ

2007年11月26日 (月)  豚の解体

先日見学した豚の解体ですが、一部グロテスクな画像もありますので、見たい方だけ次の手順でどうぞ。

左メニューより
「スイスの色々」→「文化・習慣」→「豚の解体」

尚、別館にはその動画を載せました。

こちらはグロテスクではないと思いますが・・・・・・
なにせ死んでいる豚ですから、その手のものが苦手な方は、良くお考えになってからどうぞ。

2007年11月29日 (木)  今冬のアイテムは、これで決まり。

以前からこのサイトに来て下さっている方はご存知ですが、私は、自称『ハード・ボイルド主婦』です。

村中に放たれている、自分より身体の大きな牧羊犬達を手なずけ、夜は懐中電灯1本で外灯もない山道を歩き、バレーボール・チームの2m近いスイス人男性たちを、一声で恫喝する主婦、それがみんつです。

もしくは、雪の中豚の解体見学に行き、ジーパンに血を付けて帰宅する――血が付くほど近距離でずっと見ていた、否、実はちょっと触ったりもしていた、ということですね――様な主婦です。

そんな『ハード・ボイルド主婦』みんつが、最近新たに始めた趣味は、「牛舎で働く」です。

私は現在、毎週火曜日と木曜日の夕方、近所の酪農家H氏宅の牛舎で、20〜30頭程の牛に餌をやっているのです。
ちなみにこれは趣味ですから、もちろん無報酬です。

私は最初「牛の糞を掃除する」と申し出たのですが、H氏から「糞の掃除は、みんつの様な若くて美しい女性がする事じゃない(注:この台詞は“直訳”ですから。)」と断られ、代りに餌やりをさせてくれる事になったのです。

ところが、これがかなりの重労働でして……

餌は、干し草2種類とトウモロコシを細かくしたものなのですが、干し草1種とトウモロコシは、圧縮されてビニールで包まれていて――このビニールは、私の背より高く、何倍もの幅です――これをほぐすのがまず一苦労です。
特に干し草は、空気を入れてふんわりとさせてから、牛に与えるのですが、これが滅茶滅茶大変。

ええと、こんな風に想像してみて下さい。
床に1枚2畳分の畳が、10枚ぐらい積んであるとしましょう。
この畳の一部を熊手で取り上げて、何度か「振ってはすくい上げ」を繰り返し、羽毛布団の様にふんわりさせるんです。

まずね、「畳の一部だけを取り上げる」が、もう出来ないんです。
畳全体が付いて来るんです。
大体、熊手自体が、私には大き過ぎですし。
こいつを扱える様になるまでに、既に修行が必要なのではないかと。

で、必死でほぐした干し草を、1頭ずつに配って行くわけですが、こいつらがまた、私がせっかく置いた干し草を、鼻先で「ぶんっ」と放り投げるのです。
すると、当然自分の前には餌がなくなりますから、隣の干し草を横取りしようとします。
そして、場合によっては、その隣の牛の分も「ぶんっ」です。

ですから私は、どの牛の前に干し草がありどの牛にはないか、食べたのなら追加し、放り出したのならもう一度鼻先に戻しとやりながら、汗だくで畳と格闘しているのです。

そんな私にH氏は、言います。
「仔牛を驚かせない様、ゆっくり静かに動く事」
……うーん、ゆっくり静かに畳と格闘かぁ。

はっきり言って私、現時点では、全く役に立っていないと思います。
「邪魔ではない」とH氏は言いますが、彼が一人でやった方が、遙かに早く終るのではないでしょうか?
私には趣味ですから無料で良いのですが、H氏から見たら、授業料を取りたいぐらいなのではないかと。

しか〜し!
私は、止めたりしませんよ。
「今冬中は、週に2回牛舎に行く」と決めたのですから、来年、春が来るまでは、せっせと畳をほぐしますとも。

それにしても、牛舎で使う筋肉って、全然場所が違うんですね。
今まで一度もなった事がない場所が、筋肉痛ですから。
フィットネス・クラブで筋肉鍛えてなんて、酪農家から見たら「ちゃんちゃらおかしいや」ってなもんでしょうね。

ところで、私は今日も、これから牛舎に行くわけですが、

……今冬は、かっちょいい『ゴム長靴』が欲しいなぁ。

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