2007年11月6日 (火)
メカ音痴
TVや映画では、友人だの隣家の男性だのが女性の部屋に来て、オーディオ機器の配線をちょちょいとこなし、それを見た彼女が「やっぱり男性がいるって良いわぁ」とその男性に憧れを抱いて……なんて場面がありますが、皆さんの所ではどうなのでしょう?
我が夫B氏は、その手のものが苦手ですから、我が家で配線や落ちたブレーカーの点検をするのは、私の仕事です。 B氏が電気関連でするのは、その身長を活かした、電球の交換のみです。 はっきり言ってしまうなら、B氏、いまだにビデオのタイマー録画すら出来ません。
そんなB氏が、頑なに信じているのは、「ビデオやDVDを見る時は、その機器がTVと直接繋がっていないといけない」という事です。
分りますか? 我が家も普通の家庭と同じ様に、各機器がきちんとそのままで使えるように配線してあるのですが、B氏は、ビデオを見る時はビデオとTVを、DVDを見る時はDVDとTVをという具合に、毎回コードを抜いては繋ぎ直しているのです。 ……私、ちゃんと言ったんですけどねぇ。
さて、先日の事です。 夏時間から冬時間に変ったせいでしょうか、2〜3日間、我が家ではインターネットの接続具合がおかしくなっていました。
もちろんこんな時、会社に電話を入れるのは、私です。 B氏のコンピューターだけがおかしいのであれば、私は放って置きますが、2人共が具合悪い場合、何故か私が電話をするはめになります。
で、その電話の結果、「ADSL用のフィルターをテストしろ」という事になりました。 要は、フィルターを替えて接続が上手く行く様なら、問題はフィルターだし、それでも駄目ならもう一度電話を入れろ、という事です。
しか〜し!! ここはスイスです。私には、分っています。 問題は我が家のフィルターなどではなく、冬時間になった為、電話会社が混乱しているのです。 だってね、毎年2回、夏時間と冬時間の変更時に、決まって接続が悪くなり、苦情の電話を入れると、きちんと繋がるんですもの。
でもまあ、テストしろと言われれば、やるしかありません。 無駄だとは思いつつ、私は我が家にあるフィルター4個を集め、それぞれを試しました。
「どう? B氏のマックは、ネットに繋がった? 私の方は……ぁ、今繋がった」 「俺のは駄目だ」 「じゃ、こっちはどう? 私のは……うん、こっちも今、繋がった」 「まだ駄目だ」 「じゃ、これは?」 「うんともすんとも」
テストの結果、私のコンピューターは、どのフィルターでもインターネットに繋がり、B氏のそれは、一度もオン・ラインになりませんでした。
「変だねぇ。私の方は、問題なしだよ。いつも通り、電話を入れれば繋がった、ってやつだよ」 「俺の方は、全く駄目だ」 「何でだろうね? もう一回初めからやってみる? コンピューターの電源全部落として、再起動からやる?」 「そうだなぁ、それで駄目なら、もう一度電話するか」 「じゃ、モデムの電源切るね」
そう言って、私が、何気なくB氏のコンピューターを見た時です。
「ああっ!!!」 「へ?」 「B氏ぃ〜、頼むよぉ〜」 「え、何だ?」 「もう、それ、最初からずっとそのままだったんじゃないの?」 「え? どれ?」 「コードだよ。コンピューターに入ってないじゃん」 「あっ! へへへへへ」
……B氏、我が家では、コンピューターとモデムこそ、直接繋がっていないと無理です。 |
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