2006年3月5日 (日)  ミスター・スイス’06

早いもので、また「ミスター・スイス」の季節がやって来ました。

2005年度の「ミスター・スイス」は、皆さんの予想とは全く違う人物でしたが、彼は、マスメディアに登場するたびに好感度を増し、今では「最も成功を収めたミスター・スイス」などと言われる程です。

さて、今年の栄冠は誰の手に?

『ミスター・スイス候補者』は、こちら(↓)

(* 時間が経った為、画像は外しました。)

言い忘れましたが、もちろん今年も、脱いでます。
見たい方は、こちら(↓)をクリック。

『おう、見せてもらおうじゃないか!』
(* 時間が経った為、画像は外しました。)

2006年3月7日 (火)  愛しちゃったのよ

何度か書いていますが、我が夫B氏は基本的に日本語を理解しません。
どこかで習ったこともなければ、私も特には教えていないからです。

それでも以前、私の実家に1年ちょっと住んでいたことがありますので、幾らかの会話は出来ますし、せっかく覚えた日本語はやはり使いたいようで、気に入った言葉などは、普段の生活の中でも、幾らか使ったりしています。
ただ、B氏の日本語は耳から覚えたものですから、何というか、妙な所があるのです。

例を上げてみましょうか。
ある朝、自分の部屋で髪を梳かしていた私の所にB氏が来て、言いました。
「みぃ〜つけ!」(=見付けた)
その言い方は歌うような可愛らしい感じで、幼稚園生である私の姪っ子の口調にそっくりでした。
はい、そうです。妹の家で姪っ子達が、かくれんぼをしているのを見ていて、覚えたのです。

また、B氏は家に帰ると必ずこう言います。
「ただいまぁ〜っ!」
これがまた、元気の良いやんちゃ坊主が帰って来た、とでも言う調子なのです。
どんなに疲れていても、仕事で嫌なことがあっても、この「ただいま」だけは溌剌としています。
ええ、私の甥っ子達(小学校の高学年)が、ランドセルを玄関口に放り投げながらそんな言い方をするのです。

こういうB氏の日本語ですが、私は一切直しません。
決して間違いではありませんし、190cm近い厳つい外国人の大男が、こんな日本語を話したら、面白いですよね?
妻としては、この際B氏には、じゃんじゃんそういう言葉を話して、人気者に成ってもらおうと思っています。

さて、週末のことです。

最近のB氏は、暇を見ては日本滞在時に撮ったビデオの編集をしているのですが、そのBGMとして、日本の音楽を入れたいようで、我が家では頻繁に『サザン・オール・スターズ』の曲が流れています。
中でもお気に入りは、原坊の歌う『愛して、愛して、愛しちゃったのよ』だそうで、これは私に、「歌詞をひらがなで書いて、訳を付けてくれ」と頼んだほどです(B氏は、ひらがなだけ読めるのです)。

そして、先週末にも『美空ひばり』を間に挟みながら、『サザン・オール・スターズ』は雪の降るアルプスに向かって歌っていました。
知っている曲もたくさんありましたので、側で聞いていた私は、自分のことをしながら、時々一緒に歌ったりしていました。

暫く経つと、原坊の声が聞こえてきます。
もちろん、B氏のお気に入りの曲です。
そして、それに合わせる様にして、B氏の歌う声も聞こえてきました。
「!!!!!」 

「B氏、ちょっとそれは……あはははは」
いきなり笑い出した私に、B氏は不安そうな顔で聞きます。
「えっ、俺の日本語、間違っている?」
「ひひひひひ……正確に言うなら、日本語自体は間違いではないけど、原坊が歌っているのとは、ちょっと違うんだよね。……否、良い! そのままで大丈夫。B氏は、そういう歌い方の方が良いよ」
「そう?」
「うん、自信持って続けて!」
私の言葉を信じ、B氏はまた歌い出しました。

「♪愛しちゃっただよ。ららら〜ら。愛しちゃっただよぉ〜♪」

2006年3月8日 (水)  show must go on

木曜日の夕方、車の中で夫B氏の携帯電話が鳴りました。
義父からで、週末に風呂場の改装を手伝ってくれないか、との打診です。
ただ、B氏の兄であるC氏が子供達を連れてスキーに来るかも知れないので、改装が土曜日になるか日曜日になるかは、C氏の連絡を待ってということでした。

土曜日の朝、我が家の電話が鳴りました。
B氏が取ると義父からで、やはりC氏が来るので、改装は日曜日にするとのことです。
この日はかなり霧がかかり、スキーをするには楽しい日とは言えませんでしたので、義父としては、出来れば改装をしたかったようですが、仕方がありません。

同日の昼少し前、再び電話が鳴りました。
私が取ると、今度は義母からです。
「あらみんつ、元気? 貴方の声が聞けて嬉しいわ。あのね、今から私達、貴方の家の近くへスキーに行くけれど、貴方たちも来ない?」
「今うちの方、ものすごい霧で何も見えませんよ」
「ええ、今日はどこもそうよ。私は子供達と下の方で遊ぶだけだから、大丈夫」
「はぁ、そうですねぇ……」
「それじゃ、後でね」
「!!!」
何と義母は、私の返事を待たずに電話を切りました。

「B氏、今の電話、お義母さんからなんだけど……どうもね、私達もスキーに合流することになったみたいよ。私は返事をしていないんだけど、あの終わり方だと、お義母さんの中ではもう、私達は来ることになったんじゃないかな。どうする?」
私の話を聞いたB氏は、慌てて義母に電話をかけました。
「あのさ、こんな霧の日にスキーに行ってどうするんだよ? 地面すら見えないぞ。危ないだけで、楽しめるわけないだろ。俺たちは行かないから」

その1時間後ぐらいに、また電話が鳴りました。
どうやら義母からで、電話を切ったB氏は、真っ直ぐに私の所に来ました。
「みんつ、ちょっと聞いてくれ! またお袋からで、『それで、貴方たちはどうするの? スキーに来るの?』なんて聞くんだ。さっき俺は、わざときつい調子で『行かない』って言ったのに。前の話なんか、何もなかったように言うんだ。お袋は何を考えているんだ!? もう、年寄りなのか? 頭がいかれたのか!?」
「否、お義母さんの頭は、多分私達の想像以上に、上手に動いていると思うよ。気に入らない返事はなかったことにして、同じ話を何度も繰り返せば、私達が根負けするのを知っているんだよ」
「……」
「お義母さんの中では、最初に電話をしてくる前に、私達も合流するっていう計画が決まっているんだよ。形こそ質問だけど、私達に選ぶ権利はないんだよ。私達が来るまで、お義母さんは電話をかけるだけなんだよ」
「……今朝、親父が電話してきた時点で、俺ははっきりと行かないって言ったのに。あれは何だったんだ?」
「ええっ! じゃあ、お義母さんは、貴方が断ったのを知っていて、私とあんな会話をしたのね。あぁ、やられた」

……お義父さん、お願いですから、長生きして下さい。

2006年3月10日 (金)  デジタル化への鍵

泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目……昔から色々言いますが、なぜ面倒な事というのは、続けて起るのでしょう?

義母の一向に懲りない電話攻撃の翌日、我が家の電話がまた鳴りました。
夫B氏は既に義父母宅でしたから、もしかして「今夜の夕飯は要らない」という連絡かと思った私は、受話器を取りました。
ところが、電話の主は下の階に住むお婆ちゃんです。
いつもならお婆ちゃん、理由を付けては我が家を尋ねてくるのに、今日はどうしたのでしょう?
「テレビのことなのだけど、どうなった?」

我が村のテレビは、去年の暮れにデジタル化が取り入れられ、各家庭に小さな四角い器具が設置されたのですが、お婆ちゃんの所は何故か忘れられてしまったようで、まだそれが付いていないのです。
それをお婆ちゃんが知ったのは、ある時停電があり、その後も我が家のテレビが映らなかった為に、お婆ちゃんの所も同じかどうか、私が聞きに行ったからでした。

「あれなら、自分でコードを繋ぎ直したら、また映るようになりました」
「じゃあ、器具の会社には、電話していないのね?」
「ええ、しませんでした」
「……うち、まだ器具が付いていないのよね」
「ああ、早く電話をして、付けてもらった方が良いですよ。確か、今年最初の数ヶ月間は、無料お試し期間になっていましたから」
「そのことなんだけどね、みんつは来週家にいる?」
「いえ、来週もイタリア語圏の方に行きます」
「そう。……器具の取り付けには、ほら、貴方の所のアンテナをいじらないといけないかも知れないから」

私の部屋の階段脇には、電気のブレーカーが付いていて、そこには家全体のテレビ・アンテナも組み込まれているのですが、今回のデジタル化は、単に器具とテレビの配線を繋ぐだけです。アンテナは、関係がありません。
私はそのことを告げたのですが、お婆ちゃんはまだ、納得が行かないようです。
「でもね、みんつの所に付いているパラボナ・アンテナに繋ぐとなると、貴方の部屋に入らないといけないから」

私の部屋の窓辺には、以前の住人が置いて行った古いパラボナ・アンテナが付いているのですが、取り外して処分するのが面倒なので、私達はそのまま放っているのです。
「あのアンテナは、まだ使えるのかなぁ? 錆びているみたいだし」
「みんつの所では、使っていないの?」
「うちは、小さな器具を付けただけです。大体パラボナにするとなると、そんなにすぐには出来ないんじゃないかな」

スイスの田舎では、村の景観を損ねないようにと、建物に細かい規制があるのです。家自体の外観は元より、アンテナなどを立てる場合には、建物のどの場所にどの程度のものを設置するのか役場に届け出をし、住民から反対がないかどうかなど、しばらく待たなくてはいけないのです。
しかもパラボナにすると、スイスの地方局が入らない上、お婆ちゃんには理解できない、多くの外国語の番組が送られてくるのではないでしょうか?
100歩譲って、それでもお婆ちゃんがパラボナ・アンテナを付けるとしても、うちの窓辺ではなく、自分の部屋の窓辺もしくは屋根の上に付けるべきではないでしょうか? 
それに、うちの窓辺にあるアンテナは、一応我が家の所有物なのですから、まずはそれを使っても良いかどうか、聞くべきではないでしょうか?

「どっちにしても、まず会社の方に電話して、聞いた方が良いですよ。私の知る限りでは、ブレーカー内のアンテナとは関係がないですから」
「でもね、もしもって事もあるし……みんつが来週家にいないとなるとねぇ」
お婆ちゃんはまだ、歯切れの悪い物言いを続けます。

私は、お婆ちゃんの意図がよく分らないまま、何気なく言いました。
「この間お婆ちゃんから返してもらったうちの鍵、もう一度渡しましょうか?」
すると急に、お婆ちゃんの声が華やぎました。
「あら、そうしてくれると助かるわ!」

……目的は、ひょっとしてこっちか?

2006年3月13日 (月)  そんなの有り?

約1年間に及んだ夫B氏の単身赴任生活は、先々週でやっと終わりました。

元々一人でいることが苦にならない私は、最初の頃、週末だけ戻って来ては、家の中を滅茶苦茶にして行くB氏に腹を立てたりもしましたが、こうしてまた毎晩家にいるB氏を見ると、「やっぱりご飯は、2人で食べた方が美味しいな」などと思うのです。

しかし、「それはそれ、これはこれ」でして……一人にすっかり慣れてしまっていた私が、昼食にも帰って来たり、朝から家でレポートを書いているB氏に、幾分調子を狂わされた毎日を送っているのも、事実ではあるのです。

そんな、昨夜のことです。

私たちは久しぶりに、一緒にお酒を飲んで深夜映画などを見ていたのですが、B氏は、いつになくリラックスしている様で、かなり酔っぱらい、既に深夜の1時をまわっているというのに、一向に寝る気配がありません。
普段のB氏は、12時前ぐらいにはベッドに入るのに、です。

……あれ、随分遅くまで起きているけど、明日はどこの仕事場なんだろう? 遅めの出勤で良いのかな? それとも家でレポート書きかな?
そんなことを思いつつ、私は新製品のミルク・コーヒー味クッキーを囓っていました。

「みんつ、もっとビール飲むかい? それとも、赤ワインを開ける?」
B氏はそう聞きますが、そろそろ2時です。私は気になって聞きました。

「ねぇ、B氏、もう遅いけど、寝なくて良いの?」
「あ、みんつはもう眠いのかい?」
「そうじゃないけどさ。明日の仕事、大丈夫? それとも、明日もまた家で仕事?」
「あれ? 俺、言わなかったっけ? 明日から1ヶ月間、休暇を取ったんだ」
「……」
「明日はさ、スキーに行こうぜ」

……ということで、今日から1ヶ月間、日記は不定期更新になりそうです。

2006年3月15日 (水)  みんつ、スキーの特訓中

今日は、この画像でお楽しみ下さい。


2006年3月16日 (木)  画像日記 2

あ、シュタインボックだ!!

画像をクリックしてみて下さい。

2006年3月22日 (水)  画像日記 3

もう始まっている。

2006年3月27日 (月)  画像日記 4

昨日からスイスは、夏時間になりました。
日本との時差は、現在7時間です(日本の方が早い)。

我が家はまだ夫B氏が休暇中で、私は日記が書けずにいます。
・・・・・・周りで誰かがうろちょろしていると、長い文は難しいですね。

その代りといっては何ですが、ちょこちょこ出掛けていますので、画像が大分たまりました。
今日は、その一部を日記の代りにしようと思います。

先週末に行われた、スキー場での催し物です。
まずは、ゲレンデの雰囲気からどうぞ。

『ウィンター・ビーチ・パーティー』へ

(続きはまた明日・・・の予定。)

2006年3月28日 (火)  画像日記 5

お約束通り、昨日の続きの『ウィンター・ビーチ・パーティー』です。

今日は、その中の催し物の一部を。

では、どうぞ(↓)。

「ウォーター・スライド(スキー編)」へ

(明日は「スノー・ボード編」…の予定。)

2006年3月29日 (水)  画像日記 6

引き続き『ウィンター・ビーチ・パーティー』です。

今日は、隠しボタン(それほど隠してもいないけど)を一つ作ってみました。

では、楽しんで下さい(↓)。

「ウォーター・スライド(スノー・ボード編)」へ

(明日も、まだまだ続く……予定。)

2006年3月30日 (木)  画像日記 7

『ウィンター・ビーチ・パーティ』は、まだ続きます。

今日はこちら(↓)。

「ウォーター・スライド(ウケねらい編)」へ

(明日は「ジャンプ(スキー編)」…の予定。)

2006年3月31日 (金)  画像日記 8

『ウィンター・ビーチ・パーティー』最終回の今日は、「ジャンプ」です。

昨日までの画像で、スイス人の陽気さが垣間見えたかと思いますが、今日のは、また違った一面が見られます。
ふふふ、これは文句なしに格好良いです。
しかも、その辺の普通のお兄ちゃん達ですから、すごい。

そうそう、今日は週末へのお楽しみということで、「スキー編」と「スノー・ボード編」、2つともアップしました。

では、どうぞ(↓)。

「ジャンプ(スキー編)」へ

「ジャンプ(スノー・ボード編)」へ

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お知らせ。

急に決めまして、我が家は、明日からお隣の国に旅行して来ます。
5日間ぐらいの予定ですが・・・

ということで、日記等の更新は、再来週(4月10日頃)までお休みします。

スイスのスキー・シーズンは終わりましたので、今回の『ウィンター・ビーチ・パーティー』の他にも、スキー場の画像(「みんつの暮らし」の方)もアップしておきました。

私の留守中は、その画像&掲示板での皆さんとのお喋りなどで、楽しんでいて下さい。

では、行って来ます。
あ、ちなみに今回は、イタリアじゃありません(笑)。

                          みんつ

4月の日記へ