2010年4月1日 (木)  エイプリルフールにやられた。

ここアルプス、今季は雪の少ない冬でして、家庭菜園が趣味の私は「スキーが出来ないなら畑をやらせろ!」(近所のスキー場はもう終りです)とばかりに、ここ数日せっせと庭を耕し、野菜の種を植え始めたのですが……

今朝起きたら、「昨日までの暖かさは嘘だよ〜ん」とでもいうように、一面銀世界。

「あぁ、やっぱり3月の種蒔きは、無謀だったかも」
(注:この辺の人達は、5月下旬にならないと畑は始めません。)

「今日は、自転車も始めようと思っていたのに、みんつがっくり」
(注:この辺では自転車も、まだ早いです。日陰に行くと、雪がたっぷり残っていますから。)

で、今、何気なく郵便物を取りに行ったら……

が〜ん!!

昨日の畑仕事で泥だらけになった靴、外に出しっ放しだったのを、すっかり忘れていました。

ええ、靴は完全に雪の下。
手に取って見ると、中にも雪がたっぷり。
古いとはいえ、革靴なのに。

え? その靴ですか?
どろどろのびちゃびちゃじゃ、玄関が汚れるだけですから、そっと元の場所に戻して置きました。
何も見なかったことにして。

ちなみに雪は、まだ降っています。

2010年4月2日 (金)  復活祭

皆様へ

スイスは今日から月曜日までの4日間、復活祭のため休日です。

ということで、日記の更新は火曜日……の予定です。

さぁて、今冬最後のスキーに行って来るぞー。

                 みんつ

2010年4月7日 (水)  主婦の昼食

今日は、約3ヶ月に1度の仕事「仔牛肉の袋詰め作業」に行ってきました。

以前にも書きましたが、ひょんなことから私は、近所の酪農家夫妻と親しくなり、この仕事を手伝うことになったのです。
一応時給が出ますので……現金では貰わずに、我が家が購入する肉代から差し引いてもらいます……仕事ではあるのですが、私的には趣味みたいなものです。

この酪農家はいわゆる「オーガニック畜産」とでも言ったら良いのでしょうか、薬品等を使わずに牛を育てていますので、肉が滅茶苦茶美味しいのです。
もうね、全ての部位を生で食べても大丈夫なぐらい、柔らかくて美味しいのです。
一度こういう肉を食べてしまうと、ホント、スーパーの物は買えなくなります。

で、そんな肉に囲まれて午前中一杯働いてきた私は、今やっとコーヒーを飲んで一息ついているわけですが、ふふふ、私には毎回、肉詰め作業から帰ってくると決まってすることがあります。

この日記を書き終ったら、その恒例の儀式をするわけですが……

それはね……

ステーキを食べるぞーっ!

一人だって、昼からだって、今袋に詰めてきたばかりだって、ステーキ食べちゃうもんね。
だって、美味しそうな肉に囲まれて、作業中ずっとお腹が鳴っているんですもの。

ちなみに一緒に働いている酪農家夫人は、肉詰め後3日間ぐらいは、肉を見るのも嫌だそうです。

ぁ、そうそう、今日はこんなお土産も貰っちゃいました。
これは、今夜のビールのつまみだな。

2010年4月9日 (金)  女の思考

「今日は何を書こうかな」なんて思っていたら、夫B氏から電話が来ました。

現在B氏はオーストリアの現場で働いているため、帰宅するのは週末のみなのですが、電話の内容は「途中でお寿司を買って帰るから、夕飯は作らなくて良いよ」でした。

うーん、何だろう?

そういえば先週末に私、「お寿司食べたいねぇ〜」なんてぼそっと言った気が……

でもね、B氏はそういうのを覚えていて、ロマンティックに演出するようなタイプの男性ではないんです。
どちらかというと、私にガーンと怒られて、その機嫌取りとして買ってきたチョコレートを、(私がなかなか食べないでいると)うっかり自分で食べちゃうようなタイプなんです。

しかも、スイスで寿司はとても高い&近くに店がないため、我が家では滅多に食べません。
そういえばB氏、「リヒテンシュタインに寄って買ってくる」と言っていましたっけ。

ふ〜む。

先週末は穏やかに仲良く過ごしたし、ここ数ヶ月は週末のみの夫婦だから、特にもめ事もなかったはずだし……
何でしょうねぇ?
今夜何かあるのかな?

ま、いっか。
わ〜い、今夜はお寿司だ〜!

ここをお読みになった男性の皆様、女房というのは、こんな風に考えるのです。
怖いでしょう?

2010年4月14日 (水)  今日は薄ら寒い。

一言、二言でも頻繁に書いていないと、なかなかサボり癖が抜けませんので、ちょこっと何か呟いておきます。


ここ数日、アルプスはまた寒さが戻ってきているみたいです。
昼前にはすっかり溶けていますが、毎朝ちょっと雪が積もっているのです。

その前がずっと暖かかったから、私は調子に乗って、野菜の種を殆ど蒔いてしまったのだけど、生き延びるかなぁ。

2010年4月22日 (木)  みんつの生活

ふと気付いたら、何も書かないでいる内に、既に木曜日になっていました。

「このままさぼり続けては、いけない!」
ということで、覚え書き程度ですが、更新しておきます。

今週は天気も良かったし、そろそろ夏へ向けて『体力強化週間』をすることにしました。

何をしていたかというと、

月曜日:マウンテンバイクでその辺を走り回る。 約1時間半。
火曜日:2つ向こうの村にあるジムで筋力トレーニング。 約1時間。
水曜日:再びマウンテンバイクで走り回る。 約1時間半
木曜日:畑の草むしりと苗の植え付け。 約4時間。

金曜日:もう一度ジムに行く予定。
土曜日か日曜日:夫B氏とマウンテンバイクで2時間ぐらい走る予定。どちらか1日はお休み。

ね、結構頑張っているでしょう?

ちなみに先週は『肝臓強化週間』で、毎晩大量にビールを飲んでいました。
500mlx20本入りのケースが、1週間でなくなりました。
そ、平日B氏は居ないのに。

……うーん、極端なことは出来るけど、淡々と規則正しく生きられないのが、私の敗因だわな。

2010年4月29日 (木)  どこまで?

何度か書いていますが、私は2〜3年前からジムで筋力トレーニングをしています。

な〜んて書くと聞こえが良いですが、このジムは、2つ隣の村にある廃校になった小学校の教室に、都会の素敵なジムで不要になった器具を安く買って突っ込んであるだけで、会員になると小学校の鍵が渡され、「好きな時に行って、好きな様に使え」という具合です。

私がジムに通うのは、別に美しい肉体に憧れているからではなく――結果的にそうなれば、それはそれで嬉しいですが――腰が悪いからです。
実は私、軽いヘルニアでして、ジムに通うきっかけも整体の先生が紹介状を書いてくれたからでして、「腰回りに筋肉を付け、骨を支える」のが目的です。

ですから私は、このジムに入った時、町のジムのトレーナーを呼んで――特別料金を払えば来てくれます――プログラムを組んでもらったのです。

というわけで私は、腰痛防止のため、出来るだけ定期的にトレーニングに行っているわけです。

組んでもらったプログラムでは、大雑把に言うと、6〜8週間毎に重さを変えていくのですが、真面目に通っている成果か、15kgから始めた重りが今では35kgになりました。
倍以上ですから、すごい進歩ですよね。

で、ふと私は思ったのです。
「このまま行ったら私は、一体どのぐらいの重さまで、持ち上げられるようになるのだろう? 10年とか通い続けたら、100kgとかになっちゃうの?」

ある日、やはり会員である夫B氏とトレーニングをしていた私は、何気なくこの疑問をぶつけてみました。

B氏は、私と知り合う前、他所のジムに通っていたことがありますから、筋力トレーニングにおいては先輩ですし、そこは都会のジムでしたから、トレーナーも常駐しています。
ひょっとしたら、何か知っているかもしれません。

「B氏、私ね、もう倍以上の重りを持ち上げられるようになったんだ。このままどんどん行ったらさ、すごく重いのも持ち上げられるようになっちゃうよね?」
「うーん、どうかな」
「100kgとか、持ち上がるようになるかな?」
「あはははは、それはないだろう」

「でもさ、8週間おきに重りを増やし続けたら、いつかすごいことになるじゃん」
「それはそうだけど……そう簡単にはいかないだろう」
「じゃぁ、B氏はどう思う? 私は、どのぐらいにまでなったら十分かな?」

出会った頃、そう15年前のB氏なら、私のどんなくだらない質問にも、真剣に考え誠実に答えてくれていたでしょう。
まぁ、こんな問いには必ず「俺は専門家ではないから、分らない」という答えでしたが。

しかし、月日は人を変えてしまいます。
ましてや私の様に、常にくだらない質問ばかりする妻と暮らしていては。

この日のB氏は、真顔で私を見詰めると、こう言いました。
「カリフォルニア州の知事ぐらいまで、だな」

……山田く〜ん、座布団3枚持ってきて〜!

6月の日記へ