2006年5月31日 (水)
ここが変だよスイス 2
(前回の日記、「ここが変だよスイス 1」からの続きです。)
2、台所用品
【電子レンジ】 店には売っていますが、一般家庭にはあまり浸透していません。
というのもスイス人、この電磁波が人体に与える影響について、本気で心配しているようなのです。 またスイスでは、「作った食事は、毎回全部食べきるもの」と考えている人が多いようで、昨日の残りを「チン」して出すなどというのは、あまりないようです。
【コーヒー・マシン】 電子レンジとは反対に、かなりの家庭に普及しています。 例の、レストランなどにあるような、ボタン一つでコーヒーが「がーっ」と出来る、本当の機械です。
こんな風に書くと、「スイス人って、そんなにたくさんコーヒーを飲むの?」と思われるかも知れませんが、健康に気を使う彼らがカフェインの取り過ぎなど、する筈がありません。 毎朝、普通のコーヒー・カップに1杯というぐらいなのですが……何故か、多くの家にこれがあります。
ちなみに、毎朝500ml入りのマグ・カップでカフェ・オ・レを飲む私の家には、こんなものはありません。
【冷蔵庫】 とにかく、小さい。
スイスでアパートを借りる場合、冷蔵庫は部屋に付いているのですが、日本のビジネス・ホテルにある程度のものも、珍しくありません。
昔ありましたよね、扉が一枚で、小さい冷凍庫が中に付いているタイプが。 日本では、一人暮らしを始める時には、こういうのを買うと思うのですが、スイスでそれは大きい冷蔵庫になります。
それなのに、スイスの冷凍フライド・ポテトは、500gとか1kgとかで売っているのです(最近では、2,5kgも出ました!)。 1kgを買ったら、急いで半分ぐらい食べてしまわないと、冷凍庫には何も入りません。
【包丁】 スイスの一般家庭で使われているそれは、日本でいうところの果物ナイフよりも、小さな物が多いです。
はっきり言いますが、こういうものでキャベツの千切りなどは、出来ません。 まして、スイスのキャベツは固いですし。 では、スイスの主婦はどうしているのか? 簡単です。 千切りといったようなものは、彼女たち、しません。
私が、日本の包丁で普通に野菜を切っていると、スイス人は必ず言います。 「ねぇ、何でそんなに細く切るの?」
【サランラップ】 まず、綺麗に切れません。 そして、電子レンジにかけると、溶けます。
【流し(シンク)】 以前にも一度書いたことがありますが、異常に小さい。 35cm四方弱です。
ですから、スイスの台所で大鍋を洗うと、そこいら中びしょびしょになります。
つい最近、台所器具の業者と話す機会がありましたので、このことについて、思い切って聞いてみました。 「スイスの流しは、何故こんなに小さいのか?」 業者曰く、「大きいのもありますよ」
……何故大きいのを買わない、スイス人?! |
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