2008年7月4日 (金)  B氏、おかまを掘られる!

皆様へ。

実は昨日、夫B氏が交通事故に巻き込まれまして・・・・・・

ぁ、といっても、無事ですからご心配なく。

停まっているところを、後ろからぶつかられたのです。
3台が玉突き状態になったのですが、B氏は一番前でしたので、過失もなしですし。

ただ、保険だの警察だの車の修理だのと色々ありまして、で、今から一緒に病院に行って来ます。

いえいえ、B氏はぴんぴんしていますかが、ほら、後から何かあってもいけませんし、今なら治療費なども相手側に請求出来ますので、一応念の為、検査をしてきます。

警察も、「すぐに病院に行って置かないと、後から何かあっても証明できないよ〜」とのことでしたし、私は、ついでに買い物でもして来ようかなぁ、なんて。

ということで、ちょっと出て来ます。

ちなみにB氏ですが、自分の事故現場をビデオで撮って、見せてくれました(笑)。
・・・・・・全く、何やってんだか。

                  みんつ

2008年7月9日 (水)  老いるって、どんな感じ? (前)

       (文字数制限の関係上、今日の日記は2つに分けました。)

私の日記によく出てくる、下の階に住むお婆ちゃんは、確か今年で86〜7歳です。
一見、健康そうですし、頭の方もしっかりしています。

もちろん年齢が年齢ですから、医学的な意味では、あちこちガタが来ているでしょうし、頭だって20代と同じ様な回転、というわけには行かないでしょう。
私がいうのは、普段の生活の(私が見ている範囲の)中で、これといって不自由そうな点は見あたらない、という意味です。

私はまだ、お婆ちゃんの半分弱の年齢ですから、老いて行くという事が心身にどんな影響をもたらすのか、想像も出来ませんし、私の家系は短命の者が多い為、身近な体験もありません。
ですから私は、お婆ちゃんを(日本人の感覚で)普通に、年配者として敬って接していたつもりです。

しかし、そんな私の態度とは裏腹に、最近のお婆ちゃんの私に対する接し方は、私にとってどんどん居心地の悪いものになって来ていました。

どういう事かといいますと、最初の頃は「なぜxxしないの?」だったものが、次第に「xxした方が良いんじゃない?」へ変わり、今は「xxしないといけないわよ」という調子になっているのです。

幾つか例を上げるなら、つい最近、お婆ちゃんは私にこんな事を言いました。
「そこに植わっているのは大根? もう、食べないといけないわね」
「ええっ? 否、やっと育ち始めたところですよ。食べるには早過ぎますよ。多分、まだ大根すら出来ていないと思うし」
「いいえ、大根は早く食べないと、木の様に固くなってしまうのよ」

・・・・・・この後、お婆ちゃんがあまりにうるさいので、1本抜いてみましたが、やはり大根は出来ていませんでした。

もしくは、こんな事もありました。
「あそこの草は、なんで刈らないの?」
「あの、あそこは隣の敷地ですけど」
「あんなにぼうぼうにして、持ち主は何をしているのかしら?!」
「まぁ、うちの方に生えて来ているわけでもないですし、私はどうでも良いですけど」
「駄目よ、きちんとしないと。私はいつも、芝は2週間置きに刈っていたわよ」

・・・・・・これは、私に言われてもどうにもなりませんよね? 
大体お婆ちゃんは、この土地の人と昔から知り合いの筈ですが。

他にも、咲き終わった花の株を植え替えたら、「あぁ、もうあの花は咲かないわね」と言ったり、猫が掘り返したせいで駄目になった苗を「この床は、栄養が足りないのよ」等と言っていました。

・・・・・・花の植え替えはインターネットで調べましたし、(お婆ちゃんの)猫がいつもそこで用を足しているのは、お婆ちゃんも知っているのにです。

そんな事が何度も続き、私が、少し距離を空けた付き合いにしようかと、思っていた矢先です。

               〜後へ続く〜

2008年7月9日 (水)  老いるって、どんな感じ? (後)

       (文字数制限の関係上、今日の日記は2つに分けました。)

            〜前からの続き〜

仕事から帰宅した夫B氏が、言いました。

「今俺、外でお婆ちゃんを見てさ、『こんばんは』って手を振ったんだよ。お婆ちゃん、花壇に水を撒いていて、俺に手を振り返そうとしたんだけど・・・・・・こう、左手にホースを持って、肩越しに俺を見る感じで、右手を振ろうと上に挙げたんだ。そうしたら、ほら、良く言うじゃないか、事故なんかの時、周りの景色がゆっくりと動いて見えるとか、お婆ちゃん、そんな感じで薔薇の中に落っこっちゃったんだよ」

「え? 薔薇の中に落ちたって、お婆ちゃんは花壇の上に立っていたの?」
「そう。上の段から下の薔薇に水を撒いていたんだけど、俺の方を向いて、身体を少しひねる感じで手を挙げたら、そのまま横に頭から転げ落ちたんだ」
「怪我は?」

「俺、慌てて庭に降りて行って、お婆ちゃんを薔薇の中のから、足一本ずつそっと動かしてさ。最後は、本当に身体全体を持ち上げて、起こしたんだぜ。医者に行くかも聞いたけど、『大丈夫だから』って、家に入って行ったよ。恥ずかしかったんじゃないかな? 散歩の時も、車の音で急に振り返って転ばない様に、気を付けないといけないって言っていたから、時々あるんじゃないかな、今日みたいな事。車の前で横に転んだら、轢かれるもんな」
「そういえばお婆ちゃん、前にも草むしりで怪我したりしていたけど、そういう事だったのかな」

そしてこの時、私は「もしや?」と思ったのです。

年を取って、気持とは裏腹に色々な事が思い通りに行かなくなって来て、例えば若い世代のスイス人や娘や孫達から、半人前の子供の様に扱われたら――実際スイス人は、老人をそう扱います――せめて自分の家でぐらい、思い通りにしたいと思いますよね?

そんな中、もし、たまたま良く顔を合わせる上の階の住人が、年配者を敬う習慣のある国民で、お婆ちゃんの事もその様に尊重していたら?
自分がまだ、何でも一人できちんと出来ると思われたくて、つまり、馬鹿にされたくなくて、つい横柄に過干渉したりする事も、あるかも知れませんよね?

だってお婆ちゃんは、その隣人には、たとえ物事が自分だけの力でこなせなかったとしても、年配者には先人としての智恵があるのだから敬う、という習慣があるなんて、知りませんものね。

うーん、お婆ちゃんが意固地になって来ていたのは、ひょっとしてそういう事なのでしょうか?
だとしたら、今までの様な事は、私、気にならないかも・・・・・・

どなたか、身近にその位の年齢の人がいる方、経験のある方、教えてくれませんか?

2008年7月14日 (月)  2008年度『ミス・スイス』コンテスト!

男性の皆さん、お待たせしました。
今年も『ミス・スイス』の季節がやって参りました。

今回の候補者達、「これこそスイス人の特徴かな」という感じで、ホント多国籍軍団です。
プロフィールに載せてみましたので、(ビキニだけでなく)その辺もお楽しみ下さい。

では、今日の候補者2名をどうぞ(↓)。

『候補者1〜2番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

2008年7月15日 (火)  2008年度『ミス・スイス』 コンテスト 2

今日も二人ご紹介します。

そういえば、『ミス』は『ミスター』ほど脱いでいませんね。
何故かしら?

ではどうぞ(↓)。

『候補者3〜4番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

2008年7月16日 (水)  2008年度『ミス・スイス』 コンテスト 3

今日もまた二人、『ミス・スイス』の候補者です。

今年の候補者は、皆さん背が高いですよね。
180cmとかって、『ミスター・スイス』でも良いぐらい。
若いからでしょうかね?

『候補者5〜6番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

2008年7月17日 (木)  2008年度『ミス・スイス』 コンテスト 4

今日も引き続き、『ミス・スイス』です。

今年は何だか、大学生がたくさんです。
ミスに選ばれたら1年間色々仕事がありますので、学生の方が応募しやすいのでしょうかね。

『候補者7〜8番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

2008年7月18日 (金)  2008年度『ミス・スイス』 コンテスト 5

今日は、『ミス・スイス』候補者4名のご紹介です。

ははは、実は1週間の人数配分を間違えまして−−毎日2人ずつじゃ、2週間掛りますよね−−今日と明日は4名ずつです。

では、どうぞ。

『候補者9〜12番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

2008年7月19日 (土)  2008年度『ミス・スイス』 コンテスト 6

今日は最終日、残り4名のご紹介です。

では、どうぞ(↓)。

『候補者13〜16番を見る。』
(時間が経った為、リンクは外しました。)

プロフィールのさまざまな国籍を見て、少しはスイスという国が、想像できたでしょうか?

ちなみにどの方も、もちろん『ミス・“スイス”』の候補者ですから、スイス人でもあるのです(スイスは多重国籍を認めていますから)。

これで候補者16名全員が出揃ったわけですが、皆さんは、どの方が気に入りましたか?
今回の優勝者、予想は誰でしょう?

2008年7月23〜日 (水〜)  畑仕事中。

只今みんつ、畑で草むしりをしています。

草むしり前(↓)。



草むしり後(↓)。

・・・お楽しみに。

2008年7月24日 (木)  畑仕事中。 2

草むしり1日目。

いつもの様に下の階に住むお婆ちゃん、登場。
私の畑を見て。

「あれはブッシュ・ボーネン?」

* ブッシュ・ボーネン(Buschbohnen):インゲン豆属の一種。品種がきわめて多く、蔓性と蔓なしがある。我が家のサヤインゲンは、蔓なし。

「ええ、そうです」
「そろそろ、添え木が要るんじゃない?」
「え? 添え木? 大丈夫ですよ、なしで」
「でも、ブッシュ・ボーネンは蔓で上に伸びて行くから、添え木が要るわよ」
「ああ、あれはブッシュ・ボーネンじゃなくて、グリューネ・ボーネンです」

* グリューネ・ボーネン(Gruenebohnen):「緑の豆」の意。スイス人は、その色から(ブッシュ・ボーネンの中で区別する為にか?)サヤインゲンをこう呼ぶ事がある。

「あれは、ブッシュ・ボーネンじゃないの?」
「いいえ、グリューネ・ボーネンです」
「じゃ、添え木は立てないの?」
「立てません。蔓性ではないので、添え木は要りませんよ」
「そう、添え木は立てないの。でも、かなり大きいじゃない」

「花もたくさん咲いているし、後は実が付くだけで、今以上には、もう伸びないと思います。きちんと自力で立っているし、毎年植えているけど、今まで添え木が必要だった事はありませんから」
「でも、もしブッシュ・ボーネンなら、蔓で上に伸びるから、添え木が要るわよ」
「……」

……う〜ん、この会話、たまらんぜ。

2008年7月25日 (金)  畑仕事中。 3

草むしり2日目。

いつもの様に下の階に住むお婆ちゃん、登場。
私が刈った芝生を見て。

「芝、綺麗に刈れているわね」
「ぁ、そうですか」
「今回は、特別綺麗に刈れているわよ」
「はぁ、どうも」
「どうやって刈ったの?」

「え? 別に、いつもと同じ様に刈っただけですけど」
「そんな事はないわ。今回は、特に綺麗になっているもの」
「でも、いつも通り芝刈り機を、がーっと押して廻っただけですけど」
「いいえ、いつもとは違うわ。何か、特別な事をしたの?」
「否、だから、いつも通りで」

「そんな筈はないわ。今までより、ずっと綺麗に刈れているわ」
「……」
「今回は、どんな特別な事をしたの?」
「その、本当に、何も特別な事はしていないんです。気のせいじゃないですか?」

「いいえ、気のせいではないわ。だって、今まで芝がこんなに綺麗に刈れていた事は、一度もなかったもの」
「……」
「あぁ、庭がきちんと手入れされていると、気持ちが良いわね」
「そうですね」

……すいません、今までいつも、いい加減な刈り方をしていて。

2008年7月28日 (月)  畑仕事中。 4

草むしり3日目。

散歩の帰りか、下の階のお婆ちゃんと隣村に住むその義妹、一緒に登場。
私の姿を認めた義妹が、大きな声で。

「何植えているの?」
「え?」
「その手に持っているやつよ。何を植えているの?」
「あぁ、これは雑草ですよ。植えているんじゃなく、引っこ抜いているんです」

朗らかに私と会話をする義妹とは対称的に、黙ったまま、早く家の中に入りたそうな素振りを見せるお婆ちゃん。

「あははは、大変だねぇ」
「そうですね、一杯生えちゃっているから」
「じゃ、草むしり頑張ってね」
「はい、頑張ります」

お婆ちゃんに何となく急かされたような形で、家の中に入る義妹。

私が外に出ていると、必ず顔を出し、私と話をしたがるお婆ちゃんは、自分に連れがいる場合、決して私に話しかけません。
挨拶どころか、私がそこに居ないかの様な素振りをする事さえあります。

まぁ、別にそれはそれで良いんですけど……

……いっそ、普段もその位の接触にしてくれませんかねぇ?

2008年7月29日 (火)  畑仕事中。 5

草むしり4日目。

「今夏最高気温か」という暑さの中、熱射病を鑑み、日陰でスグリの枝切りをする、みんつ。
それでも汗だく。

午後2時過ぎ、手に籠を持ち、下の階のお婆ちゃん、登場。

紺色のスカートに黒のストッキング、足首まである黒のブーツ、スカートより濃い紺の長袖セーター(素材はウールか?)という出で立ちで、日向の椅子に座り、せっせと編み物を始める。

みんつ、心の声。
(え、嘘でしょう?! やばいんじゃないかなぁ、あれは。日陰に座るなり、服を軽装にするなりしないと、熱射病になるんじゃ? 注意した方が良いかな? 否、でも余計なお世話だし。暑さの感覚は、人それぞれでもあるし。でも気になるな、大丈夫かな?)

その後、一旦食事休憩を取り――この辺の酪農家は、午後4時に軽食を摂る習慣がある――お婆ちゃん、再び登場。

散歩に行くのか、先程の服装に加え、紺のジャケットも着用。
そのファスナーを顎の下までキッと閉めると、タンクトップ姿のみんつを見て。

「そんな格好で、寒くない?」

みんつ、心の声。
(えぇっ?! そりゃ、私の台詞だよ。大体、今まで私がずっと庭仕事をしていたのを見ていたくせに、そこは思考の一環として繋がらないのか? 自分の世界だけが、いつも正解か? 何なんだ、これは? でも・・・・・・ま、いっか、どうでも。)

「はい、寒いです! だからもう、家の中に入ります。じゃ、散歩、行ってらっしゃい!」

歩き出すみんつの背後で、幾分戸惑い気味の声。
「え? あぁ、散歩ね。そうね、行ってくるわ」

・・・・・・ふん、これで良し、と。

2008年7月30日 (水)  畑仕事中。 6

草むしり5日目。

曇り気味の涼しいこの日、下の階に住むお婆ちゃんは、午前中から庭仕事に精を出している。
部屋の窓から、そんなお婆ちゃんの姿を認めたみんつは、草むしりを休みにし、インター・ネットでアニメを見て過ごす。

17時頃、夕飯用のサラダを取りに、外へ出るみんつ。
お婆ちゃんは、既に庭仕事を終え、家の中。

みんつ、畑に着き、しゃがみ込んでエンダイブを一本抜き、土の付いた根を切り落とし、立ち上がる。
その瞬間、カチャカチャッと音がし、お婆ちゃんが窓から顔を出す。

「あら、みんつ」
「あっ、こんにちは」
「それは何?」
「へ?」
「貴方の後ろに生えている、その野菜は何?」
「……」
「今立っている、すぐ後ろのやつよ。それは何?」

みんつ、心の声。
(もう、答えたくない。夕飯にサラダが欲しかったんだ。畑に出て、サラダを1本だけ抜いたら、静かに帰るつもりだったんだ。)

「その野菜は、何?」
「……カリフラワーです」
「実は付いているの?」
「ええ、小さいのが付き始めています」
「そう。でも、ちょっともう遅いわね」
「……」
「その隣のは何?」

……みんつは、痛恨の一撃をくらった。

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